クリスマス前夜  水晶

なにかと忙しい年の瀬に(年賀状はまだ手をつけていず、他、雑事がたまっているのだけれども)本など読んでいる暇はないけれど、
明日はクリスマスイブ 今年のクリスマスブックはこれ

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講談社の「少年少女世界文学全集」に同じ作者の『みかげ石』とともに入っていて、子供の頃読んだ記憶があるけれど、、それはそれは大昔のこと。
もう一度読みたくて 岩波文庫版を購入。
短編なので読むのにそう時間はかかりません。
読み進むうちに少しずつストーリーを思い出してきました。

『水晶』  アーダルベルト・シュティフター
谷間の小さな村に住む兄妹、コンラートとザンナは、クリスマスの前日、山を越えて隣村の祖父母に会いに行きます。
その帰り、雪のため標識が見えず、二人は雪山の奥深くへ迷いこみ、二人は氷の洞窟で夜を明かします。

「しかしほら穴の内側は、一面に青かった。この世のどこにもないほどに。それは青空よりもはるかにふかく、はるかに美しい青さであった。いわば紺青の空色に染めたガラスを透してそとの光がさしこんでくるような青さであった。」

解説によるとこの作品が発表されたときは「クリスマスの前夜」という表題で、のち「水晶」と改題されたとあり、子供たちが一夜を明かした氷の宿を水晶になぞらえてつけたのであろうということでした。


兄妹が住む山麓の村の様子や、雪山の様子、厳しく美しい自然の描写、
雪の中をさまよう兄妹の不安や興奮が簡潔な文でつづられています。

ドイツ文学の(それこそ水晶のような)珠玉の短編作品
クリスマスに読むのにふさわしい深く心に染み入る作品です。
Commented by サギソウ at 2010-12-25 12:29 x
青い色の文章は読みにくいです。
Commented by machiko11m at 2010-12-28 00:59
>サギソウ様 「しかしほら穴の内側は、一面に青かった。この世のどこにもないほどに。それは青空よりもはるかにふかく、はるかに美しい青さであった。いわば紺青の空色に染めたガラスを透してそとの光がさしこんでくるような青さであった。」

青い活字にしたのは 水晶からの引用ということと 氷の洞窟の青さを
あらわしたからです。
Commented by 小沢 at 2010-12-28 20:45 x
これは少女とおじさんとの感性の差でしょう。
by machiko11m | 2010-12-23 23:09 | Comments(3)

ガーデニング 里山歩き フラワーアレンジメントなど花に囲まれて過ごす日々の記録です。  


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