ガーデニング 里山歩き フラワーアレンジメントなど花に囲まれて過ごす日々の記録です。  


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胡蝶侘助(コチョウワビスケ)

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侘び助椿とは一重の椿の突然変異でオシベの葯が退化したもので小輪です。


インターネット図書館、青空文庫
薄田泣菫 「泣菫随筆」より

侘助椿

利休と同じ時代に泉州堺に笠原七郎兵衛、法名吸松斎宗全といふ茶人があつて、後に還俗侘助といつたが、この茶人がひどくこの花を愛玩したところから、いつとなく侘助といふ名で呼ばれるやうになつたといふのだ。
 それはともかくも、侘助椿は実際その名のやうに侘びてゐる。同じ椿のなかでも、厚ぽつたい青葉を焼き焦がすやうに、火焔の花びらを高々と持ち上げないではゐられない獅子咲(のそれに比べて、侘助はまた何といふつつましさだらう。黒緑の葉蔭から隠者のやうにその小ぶりな清浄身)をちらと見せてゐるに過ぎない。そして冷酒のやうに冷えきつた春先の日の光に酔つて、小鳥のやうにかすかに唇を顫(ふる)はしてゐる。侘助のもつ小形の杯では、波々(なみなみ)と掬(く)んだところで、それに盛られる日の雫(しずく)はほんの僅かなものに過ぎなからうが、それでも侘助は心(しん)から酔ひ足(た)つてゐる。


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Commented by どら猫 at 2009-02-21 23:28 x
薄田泣菫とは昔聞いたことがあります。詩人かと思っていましたがなかなかの精神世界の人ですね。今の人にはわからないかもしれませんね。
Commented by M at 2009-02-24 01:36 x
>どら猫様 薄田泣菫 随筆『茶話』は新聞に連載されて好評だったそうですが 後年パーキンソン病を患って口述筆記によって随筆を書かれていたそうです。
by machiko11m | 2009-02-19 21:57 | ツバキ | Comments(2)