ガーデニング 里山歩き フラワーアレンジメントなど花に囲まれて過ごす日々の記録です。  


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夏こそ読みたい   トマト 潮騒

予報通りの雨
大雨警報もでています。
明日は雨あがるかしら、、 少しは涼しくなってほしい、、

晴耕雨読と称して 今日はタップリ読書を楽しみました。
まずは
志水辰夫の最後の 短編小説作品集 「うしろ姿」 七本の短編が収録されています。

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最初に書かれた「トマト」 
古くからの犯罪者仲間が中国マフィアにおそわれ、主人公も危機に陥るが 攻防し逃げ切る。戻れない故郷を思いながらも過去に別れを告げ、世間の隅っこで生きていこうと思った。
主人公がスーパーで衝動的に買ったミニトマトが このハードボイルド小説にリリシズムをプラス。
全編 社会の片隅で生きる人の哀愁が滲む作品集です。

そろそろ終わり 庭のミニトマト
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次は
三島由紀夫の「潮騒」を再読
NHK朝ドラ「あまちゃん」の潮風のメモリーのモチーフとなっている作品です。
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わかりやすいストーリー 美しい日本語 読後感も爽やか。
書評家 豊崎由美曰く 比喩 描写 構成 文章のセンス どれをとっても超一流 天才的に巧い小説だそうです。(このパーフェクトな作品をパロディ化した宮藤官九郎もすごい)

「その火を飛び越して来い」 潮風のメモリーでは火が蛇になってますね。
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主人公の二人(新治と初江)のみならず 脇役の島の人達の描写もうまい
千代子(燈台長の娘 容貌にコンプレックスを持っている)に シンパシーかんじました。
ここの部分 好きですね。

千代子の下駄は、ひとあしひとあし冷たい
砂に沈んだ。砂は彼女の足の甲から、またし
のびやかに流れ落ちた。だれも忙しくて千代
子に目もくれなかった。毎日のなりわいの単
調なしかし力強い渦が、この人たちをしっか
りととらえ、その体と心を奥底から燃やして
おり、自分のように感情の問題に熱中してい
る人間は、一人もいやしないのだと千代子は
思うと、少し恥かしい気持ちがした


明るい太陽 光る海 ひろがる雲一つない青空 。夏にこそ読みたい 読まねばの一冊ですね。。
by machiko11m | 2013-08-24 22:37 | その他 | Comments(0)