ガーデニング 里山歩き フラワーアレンジメントなど花に囲まれて過ごす日々の記録です。  


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一房の葡萄

須金の葡萄が送られてきました。

立派なぶどうです。ハート型の粒も見つけて美味しくいただきました。

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葡萄といえば 中学(小学校かもしれない)の教科書に載っていたこのお話をおもいだします。

有島武郎の「一房の葡萄」

横浜の山の手にある学校 クラスメイトは西洋人 舶来物の木の箱に入った上等の固形絵の具 海の藍色 帆船の洋紅色 窓にのびてる葡萄蔓  先生の断髪 真っ白いリンネルの着物 細長い銀色の鋏、、、、、


有島武郎の優しく、丁寧な気品ある文章で描かれる世界は 
騒がしく雑多な商店街で育った私の子供時代とはかけ離れた世界で まるでファンタジーのよう

物語の中の色の描写がそれは美しい。


特に最後の章の大理石のような白い手にむらさき色の葡萄の粒が重なるところなど 対比が鮮やか 

テーマは「許し」「寛容」か?


先生は真白まっしろなリンネルの着物につつまれた体からだを窓からのび出させて、
葡萄の一房をもぎ取って、真白まっしろい左の手の上に粉のふいた紫色の房を乗せて、
細長い銀色の鋏はさみで真中まんなかからぷつりと二つに切って、ジムと僕とに下さいました。
真白い手ての平ひらに紫色の葡萄の粒が重って乗っていたその美しさを僕は今でもはっきりと思い出すことが出来ます。

僕はその時から前より少しいい子になり、少しはにかみ屋でなくなったようです。
それにしても僕の大好きなあのいい先生はどこに行かれたでしょう。もう二度とは遇あえないと知りながら、僕は今でもあの先生がいたらなあと思います。
秋になるといつでも葡萄の房は紫色に色づいて美しく粉をふきますけれども、それを受けた大理石のような白い美しい手はどこにも見つかりません





Commented by たけとんぼ at 2012-09-09 20:51 x
揺れ動く少年の心。まるで昨日の私を見ているようです。冗談です。
by machiko11m | 2012-09-09 07:24 | その他 | Comments(1)