ニュアンス辞典 花と華

松の内っていつまでだったでしょうか
今年の私のお正月
初日の出参拝のとおの山、初詣の遠石八幡宮以外ほとんど家に閉じこもり(昨日 ちらっとプールへ行きました)たっぷりの時間を読書三昧、、、と言いたかったのですが、
読んだのは この二冊のみ。
一冊は昨年末から再読している川端康成の作品「雪国」です。
暖房のきいた部屋の中 窓から射し込む午後の日 トロトロ まどろみながらページを繰る
幻想というか夢の中で読み終えたような、 これこそ理想??の川端康成読みでしょう。

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二冊目は 語感の辞典 中村明著 岩波書店

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拙いブログでも情景や自分の想いを的確に表現する言葉探しに毎回四苦八苦しているので、書店でこの辞典を見かけたとき これぞ助っ人と飛びつき購入しましたが、
私の言葉による表現の最大の問題点は、語彙のなさ。
「語感」=「言葉の微妙なニュアンス」がどうのこうのというレベルではありません。

大枚投じたこの辞典は読み物として楽しんでいます。 

古今の作家達の文例が豊富に引用してあり、面白い。
たとえば  「花」と「華」の表記のちがいについて、
安西均の詩を引用してこう記されています。

かなしみの夜の
とある街角をほのかに染めて
花屋には花がいっぱい
賑やかな言葉のように

店先にあふれる花々が自分に語りかけてくるようだととらえたこの詩に「華」という表記はふさわしくない。「華」は意味の広い「花」のうち、華やかで美しいものを讃える際に特に書き分けとして用い、現実の花には用いない。

ハナがある人 という表現があるけど この場合のハナは「花」でなく「華」
す。



さてさて、 「華」とはほど遠い駄文連ねる 「フラワーカレンダー M」 
いつかは 「花暦」とよばれてみたい気もするけれど

フラワーの語感のごとく 軽く 浅く 明るく 気楽に 、、、、というより
それしかできない。 ことしもマイペースでいきます。
Commented by おじきちゃん at 2011-01-07 22:06 x
英語でいうところのニュアンスでしょうか。
英語も語感があり究めるとおもしろいですよ。
たぶん、大学時代習ったが…。
Commented by どら猫 at 2011-01-07 22:49 x
知的好奇心の強い人はなかなか老けないそうです。でもあまり頑張りすぎると周りの迷惑?にならないと思います。
Commented by olive at 2011-01-08 00:53 x
雪に閉ざされ、こたつでぬくぬくの生活をしていると
「雪国」の情景と人々の気質まで理解できるようです。
「伊豆の踊子」の薫、「雪国」の駒子も無邪気だったり、一途だったり・・・可愛い女(ひと)   でも、哀しい~
川端康成の真っ直ぐな眼差しが印象的です。
高校時代、「伊豆の踊子」で日本文学に目ざめました。
が、それも今は昔。遠近両用世代になり活字が辛い (>.<)

池坊は<華展>から<花展>に変わりました。
時代の流れに沿って軽快な意識変革がなされているのだと思います。


Commented by M at 2011-01-08 21:57 x
>olive様 華展から花展ですか。花展でいろいろ見させてもらうのですが 自由花 生花 とあるなかで 私が一番好きなスタイルは立華ですが立花にかわっているのでしょうか、、   凛とした空間の広がりが感じられる華を使ってほしい  言葉(表記も含めて)の表す微妙なニュアンス 日本語の美しさ 奥深さの表れですよね。

Commented by M at 2011-01-08 22:03 x
>どら猫様  もつれた糸をほどくのは苦手で、すぐにはさみで切ってしまいます。逆説法も苦手です。
Commented by kongu_1 at 2011-01-08 23:25
私の辞書には「華」は音読み「か」訓読みなしで、「華やか」=「花やか」、「華やぐ」=「花やぐ」だそうです。こうなると「華」=「花」ではないでしょうか。
Commented by machiko11m at 2011-01-08 23:41
>コング様 華は形容詞用法のみで使われるそうですよ。ブログでも載せていますが 広い花という意味の使われ方の中で特に美しくきわだつ花をあらわす時に書き分けるために使われるということです。
表記をみても花はやさしくシンプル 華はゴージャス(豪華)で複雑ですよね。
Commented by olive at 2011-01-08 23:53 x
そうなんです。<立花>です。
自由花は言うまでもなく、立花も生花も個の感性を尊重しようと
いう時代になっています。
規矩のある花形もなくなってはいませんし、品格ある姿はいつでも感動を与えてくれます。
思い切り自由を満喫したあと、ふっと原点に戻ってみると
歴史を重ねたものの良さを再発見したりもします。
ちなみに、豊かさと華やかさをもったアレンジメントも大好きです。
生きている植物に触れている時間が好きです。

明日の新年茶花が楽しみですね。
いってらしゃーい!

Commented by machiko11m at 2011-01-10 01:10
>おじぎちゃん  英語の語感のことはよく(まったくもって)わかりませんが、英語の詩は韻(rhyme)を踏んでいる詩が多いいので意味がわからなくてもリズム感があって聞いていて面白いですね。
by machiko11m | 2011-01-07 01:31 | モチーフは花 | Comments(9)

ガーデニング 里山歩き フラワーアレンジメントなど花に囲まれて過ごす日々の記録です。  


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